麻痺があっても自分で本を読みたい!

看護師日記

麻痺があっても自分で本を読みたい!

 

最近出会った脳梗塞の女性利用者さん。
まだ退院間もない方で、最近後遺症の片麻痺に伴う生活の不自由を感じ始めつつあります。

 

先日 ”困っていることを一緒に解決しませんか?”と聞いてみたところ、「以前のように本を自分で読みたい!」とおっしゃいました✨

 

そこで、片手で本が読めるグッズを探していたのですが、
理想通りの商品が、なんと!ダイソーにありました!
お値段220円です^ ^(でも競合が少ない商品はちゃっかり220円にしてるところ、商売上手やなあと思ったり笑)。

 

早速利用者さんに使っていただき、喜んで頂けた部分と、やっぱり課題もいくつか出てきました。
実際片手で使ってみないと分からないこともありますね。

 
例えば読書台自体が本をめくる時に動いてしまったり(これは下に滑り止めを置いて解決しました)、本自体がズレてしまうと片手では直しにくいのでズレない工夫が必要だったり。。。

 

でも簡単に上手くいかないからこそ、看護の力が必要ですし、やりがいもあります。
この読書台は利用者さんにプレゼントし、しばらくモニターとして使って頂くことになりました^ ^

こんな小さな工夫ですが、その過程が楽しい在宅看護です(^-^)

 

 

脳卒中患者さんの在宅看護

僕自身、看護師としては一番脳外科領域が長く、ここ数年でも脳卒中後の自宅退院~在宅生活の再スタートに携わらせて頂く機会が多くありましたのでその中での気付きを書き留めておきたいと思います。

 

脳卒中患者さんが抱える最初の戸惑い

脳卒中に関しては、最近ではどこの病院でも早期のリハ介入が行われるようになり、全く在宅生活に向けてのリハビリができていない、、という患者さんは少なくなってきているように感じます。

 

しかしいくら良いリハビリが行われていたとしても、退院してからの生活動作のイメージができていたとしても、大抵の患者さんやそのご家族はまず退院した時、「機能障害により困っていることを何からどのように解決していったら良いか分からない状態」になってしまわれることが少なくありません。

 

病院で出来る「退院後にこんなことに困るだろうな」のイメージと、実際に退院してから「こんなことに困っている」と感じる内容には、やはり違いが生じることがあります。

 

単に「生活動作」といっても、そこにはそれぞれのお家の環境だったり、その家族の文化だったり、本人の持つ力だったり、色々な要素が複雑に絡み合って1人1人の生活動作が成り立っているからです。

そうなると、全く同じ手法では困りごとを解決することができないからです。

だからこそ、在宅における看護が必要なのだと感じています。

 

1人1人の生活に即した方法で一緒に困りごとを解決したい

 

1人1人が抱える機能障害による困りごとは、内容も違いますし、解決したい優先順位も違うことが多いです。

 

「まず料理をできるようになりたい」という方や、「犬の散歩に行きたい」など、その方が大切にしているものによって一緒に解決してほしい困りごとが違うので、僕はまずその方が「何を大切にしていて、今何に困っているのか」を正確に把握することから始めるようにしています。

 

その方のことをよく知ることで、大切な価値観や一番困っていることが分かるようになるので、そこから1つずつ一緒に困りごとを解決していきます。

そして、教科書的なアドバイスをいくらしたとしても、その方の生活に即した方法で持続可能なことでないと、看護としてはやはり不十分になってしまうので、個別性を大切にしています。

 

といっても僕もスーパー看護師では無いので、1度で完璧を求めず、本人と一緒に少しずつブラッシュアップしながら、ベストプラクティスを見つけるようにしています^^

今回の読書台も、もっともっと工夫していきたいなあ^^